高校生弓道 [われ思う]
私の経験だけで述べるが、高校生弓道家は1年生の4月に
入部して3年生の7月の県のインターハイ予選で活動を
終える事が多い。
つまり、2年と3か月の活動である。この内にテスト期間や
夏休みに冬休みがあるので活動の期間は更に短くなってしまう。更には3年生の7月には集大成のインターハイ予選がある
訳で、それまでに満足のいく(悔いのない)射法を完成させて
おく必要がある。
だから、高校生には高校生用に工夫して2年で成果の出せる
練習方法が必要だと思う。
そして、高校生仕様の簡素化した射法が存在する訳である。これが“学生の射”と揶揄されてしまう背景であると考える。
この様に学校の先生方は弓道に対する敷居を下げ、間口を
開けようと努力して下さっている。
こんな先生方の苦労をどの位御存じなのか分からないが、
よくも批判できるものである。ただ、私には最近もうひとつの考え方がある。
高校生弓道家の全員がインターハイに参加したいと望んで
いる訳ではない。
また、社会人と同じような射法を高校生が2年間で学べない
ものでもない。
私は高校生仕様の射法を学んで社会人でも引いているが、
中には高校生時代から社会人と同じような射法を学んで
きている人もいる。“弓道は難しく習えばひたすらに難しくなる。”
しかし、論理的に分析して、構造的に習う事が出来るなら
そんなに難しい競技ではない。射法そのものを簡略化するのではなく、教え方を簡略化する
ことにより高校生でも対応できるような練習法を検討する
必要があるのかも知れない。その結果“学生の射”と揶揄されるような射法がなくなれば
この上ない。
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